今年度、工学研究科と理学研究科では、「研究科横断型大学院教育改革と化学人材育成」事業の一環として、当該分野の第一線で素晴らしい活躍をしておられる講師の先生方を招き、学生向けに講演していただく機会を設けました。講義や研究室の先輩から学ぶこととは別の角度から貴重な経験談やアドバイスを伺うことができ、今後の進路を考える上で学生にとって極めて意義深い時間となりました。両研究科では今後も継続してこのような機会を設定したいと考えています。
第1回スピーカー:岡村 善文 国際平和貢献担当日本政府代表
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講演日:2017年9月3日 演 題:「アフリカ外交で感じたこと-ピンチとチャンスはいっしょに来る-」 大使としてコートジボワールに赴任中に、武装勢力が公邸に侵入。命の危険が迫るなか諦めずに必死に内外に協力を求め、ついにフランス軍のヘリコプターに救出されたご経験を中心にお話いただきました。極限状態で大使を救ったものは、日ごろから培ったネットワークと、臨機応変な対応能力。理系学生がなかなか聞くことの無いユニークな視点でお話いただき、講演後には多くの質問が寄せられました。
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第2回スピーカー:堀田 善治 本学客員教授(新日鐵化学株式会社OB)
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講演日:2017年10月24日 演 題:「企業内科学者が骨太な開発テーマをどうしたら見つけられるだろうか?」 企業に勤める技術者は、当然所属企業の望む方向で研究を進めねばならないが、一方で志を高く保ち、自分の軸足で世の中の変革のトレンドをつかみ続けるたゆまぬ努力が必要。ご自身の実例を交え、これから社会で羽ばたく学生に向けて実用的かつ力強いエールをいただきました。
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第3回スピーカー:石川 栄一氏(旭化成ファーマ株式会社)
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講演日:2017年11月27日 演 題:「製薬企業のmarketing~販売戦略と売上予測~」
素晴らしい機能を持ちながら市場に浸透しなかった新薬は過去に数多くあり、その原因の一つがマーケティング戦略の失敗。 製薬企業における医療用医薬品の販売戦略と売上予測について、マーケティング 担当のお立場から、研究者への提案をいただきました。
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